米軍アフガニスタン撤退について

2021年中に米軍はアフガニスタンから完全撤退する計画であり、ドイル、イタリア等の他国籍各軍も続々と撤退している。既にアフガニスタン駐留米軍は1000人のみである。

2001年から米軍が派遣され、一時は10万人を超える兵力とその他民間軍事会社が大量に存在したアフガニスタン(属州)も、ここに命運が尽きたといえよう。

専門家によるとあと半年でアフガニスタンのガニ政権は崩壊すると予想されており、国土の半分以上を支配するタリバンが政権を奪取すると予想されている。

対反乱戦の失敗と対中防衛のための軍事力シフトのために、撤退は必要だが、20年間でのべ250兆円の戦費(ちなみにアフガニスタンGDPは2兆円)をつぎ込んだのにも関わらず、何の成果も得られず、アメリカの戦争は終わる。

ローマ帝国トラヤヌス帝が東方遠征の結果設立した、属州(メソポタミアアルメニア)や傀儡王国の崩壊に似た結果となってしまったことは興味深い。

これ等の属州はトラヤヌス帝からハドリアヌス帝に政権交代の結果放棄された、米国もアフガン撤退はオバマからトランプへの政権交代が要因の1つである。

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