10億円の根拠

客観的な事実として、コアメンバー2~3人のビジネスユニットで1億円程度の売上高を達成するビジネスを10本束ねれば10億円という数値は達成できる。

 

勿論、そもそもコアメンバー2~3人で1億円程度の売上高を達成すること自体が難しいと思われている。

しかし、本質的に難易度が高いのは、特定の産業で1億円の売上高を利益率が高い状態で達成することであって、1億円の売上高ではないはずである。

 

たとえば、1顧客当たりのLTVが1万円のウェブサービスなら1万人の顧客が、1顧客当たり月額1万円のtoB向けSaasなら、1億円の売上高を獲得するのに833アカウント必要である。

しかし、平均年収450万円の人材を紹介する人材紹介業なら1年間で66人を紹介すれば1億円に到達し、平均人月単価42万円の人材派遣事業なら1年間で20人を派遣すれば1億円の売上に到達し、8000万で中古店舗を購入し1000万円でリフォームし1億円で販売する不動産会社なら1店舗の転売で1億円の売上高が達成可能である。

 

どの事業を行うかで、1億円という数値の難易度が全く違うことは明らかである。

 

こう書くと、10本のビジネス機会を見つけて、10本束ねること自体も非常に難しいと考えがちだが、そもそも、充分に市場規模が大きく参入障壁が少ない産業であるならば、10本とも同じビジネスで良いはずである。

10本創るのだから。一本目よりも10本目は非常に効率的に立ち上げられる。

 

私は、充分に練られた戦略、強力な支援者、知的能力のアービトラージ(さやぬき)

が出来れば、学生起業でも無双可能な産業は多いと考える。

 

上記の場合、チームビルディング特に初期メンバーの採用と初期段階の立上げは困難を極めるだろう、しかし、各ビジネスユニットが一定の売上を達成すれば、おのずから、10億という数値は見えてくる。

 

一見不可能な数値目標も、各数値を分解し、初期段階での立上げを徹底的に工夫し、人員を集めれば、合理的な達成可能性を獲得することができる。

 

重要なのは、達成への強靭な意志による数値の達成、現実の分析による妄想の具現化である。