精子バンク事業に関して ③ 日本の精子提供に現状と課題

 

三者精子提供は、基本的に次の二つのルートによるなされている。

 

  第一、マッチングサイト(精子提供特化)

  第二、Twitter

 

150人以上500人以下の男性が、マッチングサイトに登録又は、Twitterにて精子提供を行う趣旨のプロフィールを表示している。

基本的に、無料で精子を寄付すると謳うマッチングサイト、ウェヴサイト、Twitterアカウントが多数である。交通費等の実費は女性側が負担する。

また、マッチングサイトは男性側から登録料(数万円)を徴収するものが多い。

 

女性側は提供される精子、ドナー男性に求める条件としては、まず、精子の質及び、それとかかわりの深いドナー男性の年齢である。次に、ドナー男性の年収、学歴、体形等である。





個人間精子提供が抱える問題の次の3つである。

 

  第一、遺伝子検査等が行われておらず遺伝的質が担保されていない

 

  第二、前述のタイミング法による性交を狙ったマッチングサイト、Twitterアカウントが     存在する。

 

  第三、基本的に上位管理者がいないため、信頼性が担保されていない、また、個人間の     口約束であり、性善説に基ずく両者の信頼に全てが委ねられている。

 

  第四、養育費の支払いリスク等が残されている。

 

技術に進歩によって数万円で遺伝子検査が行え、それによってどの疾病に罹患する可能性が高いか、分かる今、精子提供ドナー男性の遺伝子検査が必須であり、また、遺伝子検査の結果を基に、ドナー男性が選別されるべきであることは全く明らかである。 

 

タイミング法による性交目的の男性が排除されていないことも大きな問題点である。

とくに、法規制が無い現状、玉石混交である。



驚くべきことに、全く素性が怪しい男性から、精子提供を受けていることである。自称高学歴、自称~な男性が無数に存在し、さらにシリンジ法による精子提供を合意したにも関わらず、射精を手伝うように女性に要望する男性も存在するようである。



ちなみに、精子提供マッチングサイトに掲載された男性のプロフィールである。

 

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