高層ビル、都市論② 容積率高さ制限について

 

高層ビル、都市論② 容積率高さ制限について



下記画像ニューヨークのスカイラインです。

高さが400mを超える超高層ビル多数建設されているのみならず、それらはスーパースレンダーと呼ばれる塔状比が非常に高い超高層ビルであることが特徴です。

ニューヨークは安定陸塊上の非常に固い岩盤上に立地しているため、都市全体が新期造山帯上の沖積平野又は埋め立て地である東京とは比べ物にならないほど、高層ビルの耐震性を考慮する必要が無い立地ではあります。

しかし、高さ制限、容積率共に東京よりも遥かに緩和されているため、こうしたスーパースレンダーが建設できるわけです。

 

東京では最大限緩和された容積率でも1400%、一般的な再開発では1000%程度であり、ニューヨークの2000%に比べて非常に厳しいです。また高さ制限も非常に厳しく丸の内以南では高さ300mの高層ビルの建設は難しいのが現状です。

この高さ制限は上空が羽田空港を空路であるための制限なのですが、東京タワーが333mで存在するため、この規制は無意味以外のなにものでもありません。

事実、国家戦略特区での規制緩和で高さ制限は緩和されたりしますが、特区の恣意的な運用の恐れもあり、また事業者側も国家戦略特区に指定されることは一定程度の負担となっています。

東京都心部は少なくとも一律で2000%まで容積率を緩和し、高さ制限も最大500mまで緩和するべきです。

これによって、大規模民間建設投資を誘発させ、東京のグローバルビジネス拠点として国際競争力を向上させつつ、職住近接を推進し国民の生活の質向上を実現する必要があります。

 

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ニューヨークのスカイライン