財政出動について④ 財政に対する誤謬 「redemption」の問題

 

 

誤謬第二、政府債務が増加すると財政が破綻する。

誤謬第三、政府債務は完済するべきである。

を説明します

 

 

第二の誤謬は自国通貨建て国債を発行する国においてはどんなことが会っても成り立ちません。

政府債務の借り換えの為に、政府債務を無限に中央銀行が引き受けることができるからです。

また、貨幣の大量発行によっても国債を償還することもできます。

 

自国通貨を持つ国は、金利を自由に変動させることができるので、公定金利を0に

国債利回りを1%にすれば、国債は直ちに蒸発します。



第三の誤謬ですが、これは、かなりイデオロギー的なものです。

とうのも、とても非合理的ですが、英語で債務の償還をredemptionと書きますが、

これには、キリスト教での贖罪も英語ではredemptionなのです。

つまり借金そのものにSin つまり神から由来する法に違反した罪 という意味もあるのです。

非常に非合理的でバカバカしいですが、こういった、文化的宗教的なものに由来する借金忌避思考を侮ってはいけません。

 

論理的に導かれた考えではなく、一種の思想であるためほぼ説得不可能です。

世界の人工妊娠中絶反対勢力の言動をみれば納得できるかと思います。