政治的歴史と事実としての歴史を区別することが重要

歴史は1つであり、正しい歴史と正しくない歴史が存在すると考える人が多いです、しかし、目下の日本を取り巻く周辺環境を踏まえれば、常に単一の歴史にのみ従った行動をとることは日本の国益に反する可能性があります。

 

勿論事実は1つですが、政治的歴史(政治史ではない)は物語の一種であり、それ自体が国家間の武器であるとと同時に、国家権力に正当性を付与するシステムの一部だからです。

 

従って強靭な国家権力を指向する者は、常に政治的歴史の確立と擁護が求められるわけです。

 

こうした事柄で、物語が崩壊すれば国全体で銅像を引き倒す愚か者が増殖することとなります。

 

その辺をきちんと理解し、事実としての歴史と政治的歴史とを区別して、プラグマティズムにもとずいて歴史を扱うべきです。